ChatGPTに、服やアクセサリーを自分の写真で試せる「Try on(バーチャル試着)」が追加された。
OpenAIは2026年10月1日、ChatGPTのショッピング機能にバーチャル試着を追加。服やアクセサリーの商品カードに表示される「Try on」を選び、人物写真を撮影またはアップロードすると、ChatGPT Imagesがその商品を着用したイメージを生成してくれる。
同じ更新では、気になった商品をFavorites(お気に入り)に保存したり、ChatGPTのLibrary内のフォルダで整理したりできる機能も追加されている。
そこで気になった。
これ、実写の人間じゃなくてキャラクターイラストでも使えるの?
ということで今回は、Yuna OrbitのAIパートナー「Yuna」で実際に試してみることにした。
検証環境:ChatGPT Web版 / Plus / 2026年10月5日
まずは試着用のYunaを用意
今回の検証用に、正面を向いた全身のYunaモデルを用意した。
普段のYunaらしさは残しつつ、試着結果が比較しやすいように、最初は普通の私服姿にしている。
今回Yunaには、ファッションモデルになってもらう。
Try onできる服をChatGPTで探してみる
せっかく試すなら、単純に服の画像を用意して生成するのではなく、ChatGPT上で実際に「Try on」が表示される商品を使ってみたい。
そこでChatGPTに試着可能な秋向けアイテムを探してもらったところ、ZARAの商品が表示された。
今回はその中から、上下2点を選択。
今回の商品カードに表示されたのは、
- ZARA ハイネックボンバージャケット:6,590円
- ZARA バレルパンツ:5,990円
の2点。
※価格は2026年10月5日にChatGPTの商品カードへ表示された検証時点のもの。商品情報や価格は変わる可能性があるため、購入時は販売元の最新情報を確認してほしい。
今回の画面では、Try on対応の商品カードにマウスを合わせると「試着する」ボタンが表示された。ここからYunaの画像を指定して、いよいよ試着開始。
まずは黒のボンバージャケット(ブルゾン)を試着
最初から全部変えるのではなく、まずは黒いハイネックボンバージャケットだけ着てもらった。
これはなかなかいい。
銀髪や顔立ち、イラスト全体の雰囲気はかなり維持されたまま、上半身だけが黒いブルゾンへ変更されている。
袖のボリュームや丈、中央のジッパーなども、単純に元画像を貼り付けたというより、Yunaの体型に合わせた着用イメージとして再構成されている。
少なくとも今回のYunaモデルでは、イラストでもTry onによる試着画像を作ることができた。
続いてバレルパンツも試着
次はその状態から、白系のバレルパンツも追加してみる。
黒いブルゾンと白いパンツで、秋向けのモノトーンコーデにしてみた。
上下を合わせると、一気に完成したコーデらしくなる。
黒いブルゾンと明るいパンツのコントラストも銀髪と相性がよく、普通に私服として成立している。
一方で画像を細かく比較すると、指定していない靴にも変化が出ている。元画像では白地に青いアクセントが入ったスニーカーだったが、上下試着後は青のアクセントがほぼ消え、ソール形状も少し変化している。
ここは生成AIらしいところだ。
「試着」といっても、サイズを正確に測る機能ではない
ChatGPTのTry onは、実物の商品画像をそのまま人物写真へ重ねるだけの仕組みではない。
OpenAIの説明では、バーチャル試着画像はChatGPT Imagesによって生成される。またOpenAI自身も、生成結果が実際の商品や人物の見た目を完全に再現するとは限らず、サイズやフィット感を保証するものではないとしている。
※OpenAIは2026年9月8日にChatGPT Images 2.5を公開し、細部の描写や編集の精度、生成速度を改善したとしている。ただしTry onの公式説明は「ChatGPT Images」までで、Try onがImages 2.5を使っているとは明記されていない。
つまり、
「このサイズなら本当に着られる?」を確認する試着室
というより、
「この服を着たら、全体の雰囲気はどうなる?」を見るAIコーデシミュレーター
と考える方が近そうだ。
今回、指定していない靴のデザインが変わったのも、この「生成ベース」という仕組みを考えれば納得できる。
なお、Try onで使った参照写真は、次回以降の試着用に保存される。保存された写真は Settings → Personalization → Reference photos から変更・削除できる。
また個人向けのChatGPTでは、設定によって会話の内容(アップロードした画像など)がモデルの改善に使われる場合がある。気になる場合は Settings → Data controls → Improve the model for everyone を確認し、必要に応じてオフにできる。
実は「Try on」ボタンを使わなくても似たことはできる
ここでもうひとつ補足。
今回の記事では、ChatGPTの商品カードに表示された「Try on」導線から試着している。
ただしOpenAIの公式ヘルプによれば、Try on対応の商品カードを使わなくても、服やアクセサリーの画像をチャットへアップロードして、着用イメージを作ってもらう方法も利用できる。
つまり、
人物やキャラクターの画像 + 着せたい服の画像
があれば、チャット上から似た着用イメージを生成すること自体は可能だ。
今回あえてTry on対応商品を探したのは、新しく追加されたバーチャル試着機能そのものを実際に試したかったから。
商品カードから探す場合と、自分で服の画像を持ち込む場合。この2つを使い分ければ、かなり幅広い服で遊べそうだ。
結論:今回のYunaではイラストでも成功
今回試した範囲では、ChatGPTのバーチャル試着はYunaのようなキャラクターイラストでも、おおむね問題なく機能した。
顔や髪などキャラクターの特徴をかなり維持しながら、実在する服の雰囲気を取り込んだコーデ画像を作れる。
もちろん細部まで完全に同じになるわけではないし、実際のサイズ感を見る用途には向かない。
でも、
「この服、Yunaに似合うかな?」
を見る用途なら、かなり面白い。
思った以上に楽しめたので、今後は季節ごとのコーデや、いろいろなブランド・テイストの服を使った「Yunaコーデ」シリーズとして、ちょいちょいやっていこうと思う。
さて、次は何を着てもらおうかな……👗✨
参考・出典